2012年のまとめ

今年は、なにかが終わると思ったり、何かが変わると思ったけどなにも終わらないし、何も変わらないのだなあと思った年。
一日一個日記を書くのは難しいけど、まとめくらいは毎年書こうと思っていて、今年もそれができそう。
今年は4本論文を受理されたが、やや急ぎすぎな感はあった。来年からはコンスタントに毎年2本というのを目標に頑張っていこうと思う。

1月
・CfCAユーザーズミーティングにて、初めての口頭。エクスプロージョンの話をした。
ほとんどの人が今日見なさそうだったのが思い出される。太陽分野が天文の人と絡むのは難しい部分もある。

・アジア冬の学校に参加。世界から若い人が日本にやってきて学ぼう的なやつで、今年は太陽の担当だったらしくそれのお手伝い。僕は日震学のところでお手伝いしたが、学生にばらつきがあって、A:まったく日震学知らない B:日震学勉強し始め C:すでに日震学でScienceに論文を出している。という三人だった。それぞれの人に発表の機会を与えようと思い、それぞれ頑張ってもらった。(Cの学生は別に頑張らなくてもよかったのかな)

・藤谷さんの博士論文発表会。S先生に「君も質問したら」と言われる。さすがに黙ってた。

2月
・乱流拡散係数を出すという研究がほぼ終わりを迎える。綺麗な結果が出てよかった。
天文台に行って、極域磁場の話を聞かせてもらう。
核融合研を訪ねて伊藤先生と面談。いろいろと貴重な話を伺う。偉い人の部屋ってすごいなあという感想を持つ。
駒場にて乱流研究会、惑星大気の流体力学が面白かった。

3月
千葉大にて宇宙磁気流体・プラズマシミュレーションワークショップ。数値計算オタクの人々の話を聞きつつ自分も発表。僕も数値計算好きかもと思う。
・Hinode運用。初めての独り立ちだったのだが、他の衛星にぶつかりそうということで、僕は完全に蚊帳の外。毎日JAXAに行っては、10分くらい話を聞いて帰るという毎日を過ごす。
・出身高校(桐朋)へ出張授業。若い子たちに熱い話をする。
天文学会@京都 エクスプロージョンの話。面白いと思った人は面白いと思ったみたいだが、やや複雑な物理機構なのでもともと知らない人は9分で理解するのは難しかったかもしれない。
・そのまま京大セミナー。自分の計画をしゃべる。うけた感じがした。


4月
・飯島君に手伝ってもらってMihalasセミナーを始める。
・出張授業反省会。あんまりいい気分はしない。
・卓球を始める。
・乱流拡散定量化論文受理

5月
・チョウドリさん来日。お土産をもらう。
・地球惑星科学連合大会。プラズマのところで発表したが、場違い感がすごかった。どこで発表すれば良かったのだろう。
・ドイツ・アメリカにいく準備を始める。

6月・7月
・1日からドイツ・マックスプランク研究所にて二ヶ月。
僕が滞在したのはカトレンブルグリンダウというところだったが、超絶田舎でびっくりした。
まわりに牛とかいて、心はおだやか。余生はこんなところで過ごしたいなどと考える。いつも通り無計画で滞在が始まってしまったので、マックスプランクの長島さんにかなりお世話になる。車で色々連れて行ってもらった。
藤谷さんとはケルンで一回、フランクフルトで一回会って酒を飲んだ。
研究面では、なかなか難しかったが、方向性をやや修正することにした。最後の二週間エネルギーフラックスの点でまったく研究が進まなくなる。考えても考えても原因がわからない日々だった。

8月
・一度日本に帰ってくる。その足で横山研に行ってセミナー。飲み会にも参加。
アメリカへ、一ヶ月半。
レンペルと議論していたら、ドイツであれほど解決しなかった問題が二日ほどで解決。原因はいくつかあって、単純に僕の知識不足。マックスプランクのネットワークの悪さ。解決した原因は、レンペルの偉大さといったところか。
その後、HAOコロキウム。なんとなく評価してもらった感じがした。阿南さん常田先生もHAOにいらっしゃりご飯などを食べる。今回の滞在ではシンディーの家でギターを発見し、毎日のようにギターを弾いていた。

9月
・いろいろ研究はよく進み日本に帰る。
・次の日から大分にて天文学会。今回は磁束のねじりをつくる物理機構について発表。毎回のような同じ質問を受ける。
他の人の研究も面白かった。
・いったん、東京にもどり次の日からスイスへ。日震学の研究会に参加する。状態方程式のやつとか日震学の詳しい部分はほとんどわからないが、面白い研究もあった。自分の発表は2012年の中では一番駄目だった。精進あるのみ。

10月
・日本に帰る。
・京の一般運用開始。
・BAP cafeにて講演。やはりあまりサイエンスコミュニケーションってしっくりこないななどと思う。
・エクスプロージョンの論文受理
・ねじり論文受理
・月の後半、狂った様にセミナーをやらされる。それも、非常に不快な感じで。もうあんなのやりたくないなあ。


11月
・なにかに焦る。いまや意味なくなってしまったが、月のほとんどはそれに使う。
・京の講習会に行く。オタクの集まりだと思った。

12月
・ダグラスゴフさんセミナー。秘密の研究を披露。喜んでくれた。
・Solar-C/SUVIT meetingあり。レンペルなどが日本に来る。彼らとの議論はやはり楽しい。
・CfCAユーザーズミーティング。実行効率とスパコン運用について考えさせられる。

来年もどうぞよろしくお願いします。