研究会「太陽の多角的観測と宇宙天気の新展開」

昨日と今日、明星大学での研究会「太陽の多角的観測と宇宙天気の新展開」というものに参加していた。


そこで久しぶりにあった、国立天文台のSK君の話だと意外に国立天文台の人たちがこのページを見ているそうなのでここにおかしな事を書くのは控えようと思った。

研究会のはじめ明星大学保有しているという、昔の古い本の初版(コペルニクスの本など)とかキュリー夫人が使っていたノートなどが見せてもらえるという事でまず、見せてもらいに行った。さすがに間近に見せてもらうと感動した。太陽学者のお偉いさんがみんな楽しそうに写真撮ってる姿もおもしろかった。

全体的に観測の話で僕が参加してもすこし、難しい研究会だったが簡単なまとめ

国立天文台の末松先生などの乗鞍のまとめ。

今年で乗鞍にある、太陽コロナグラフが60年の歴史を閉じるのでそのまとめをされていた。最近では茨城大の学部学生なんかが卒業研究に使っていたようで、閉鎖される事に茨城大の人たちは惜しんでいた。

茨城大の比嘉さん

多分学部学生の方だと思うが、自分的には興味のある研究をされていた。コロナグラフの蝶形図から子午面環流の速度を求めるという研究だった。まだまだ議論が足りないという感じだったが、大学院でも研究をつづけるのならなにか面白い成果が出そうだった。


国立天文台の花岡さん

基本的には国立天文台が行っている地上観測についてまとめられていたが、Synoptic観測というのを強調されていた。つまりデータを長く広範囲にとるということだ。これは最近みんなその重要性に気づいたようだけど僕もとても重要だと思う。黒点のデータが1600年代からあることがどれだけ貴重なデータかということだ。

名古屋大の山本さん

データ公開せよという要望。ひのでなど、衛星の取得データは基本的に一般に公開されているのに、乗鞍、飛騨などの地上観測のデータは一般公開されておらず論文も少ない。これは悲しい事なので一般公開し、できる人に解析してもらった方がいいとのこと。これはいい意見だとおもった。

あとは自分の発表。

今回は横山先生とタッグを組んで、ダイナモのレビューを前半横山先生、後半僕
という具合に行った。発表前に先生と少し打ち合わせを行ったが、先生がかなり準備して来ているのに圧倒された。僕ももう少し真面目に勉強しようと。

先生の発表はいつもながら無難に、ダイナモの初歩的な事だけを説明だったので質問もまあそんな感じ。

僕の発表はちょっといかがわしい次期太陽周期の予想だったが、意外に皆さんに高評価をいただいた。先にM1の私がレビューをするなどおこがましいですが見たいなこと言ったのがよかったのかもしれない。白髪の大先生っぽい人に「すばらしい講演で圧倒されました」と言ってもらえた。あとで確認したらその白髪の老人は平山淳という太陽物理学界の重鎮であることがわかって一緒に写真撮ってもらえばよかったなあと後悔。柴田先生も僕の研究を気に入ってくれたようで、あとでみんなが議論しているときに褒めてくださった。

そんなこんなであっという間に研究会は終わってしまったがいい時間を過ごせて、モチベーションもいただいた。来年は3本くらい論文を出す事を目標にしよう。