ダイナモ研究会

正確な名前を書くとGoogleにひっかかり、いろんな人に見られるような気がするのでダイナモ研究会とするけど、色々な対象のダイナモを議論するダイナモ研究会があったので、名古屋に行って来た。

太陽ダイナモ研究者は実は日本にいないと言えばいないので僕のような修士2年の学生に招待講演の依頼が来るのである。そんなわけで招待講演をして来た。前日入りし、ミソカツを食ってすぐに寝ようと思ったら、研究が意外に盛り上がってしまって夜遅く寝てしまった。

次の日は、ちゃんと起きれて名古屋大についた。駅で国立天文台の日震学の二人と京都大のイギリス人に会い、会場まで案内してもらった。僕は方向音痴

最初の話は僕の指導教員で、その後に僕。色々文句が出ると思ったけど平均場の全体的なレビューをした。反応が鈍かったような気がする。その後は、また指導教員が少し話して。杉や氷床コアで見る太陽活動の長期変動の話。あとは日震学の話が続いた。
日震学の話の時は、磁場はdifferential rotationに効いているのかという微妙な話が議論になり、kinematicにいいのかという話になっていたが、ちょっと要点が連れているような気がした。

そのあとは、遠い天体の話だが、スピーカーが話がうまかったので、とても話が面白かった。
個人的に、感動したのがAMRで陰解法というやつ。天才がいるなというところだった。

その日は、懇親会があり京都大のイギリス人とすごい飲んだ後に彼がまだまだ飲みたいというので、一緒にいた方を巻き込んで三人でのみに行った。一次会で既にグロッキーだったので、ホテルに着く頃にはふらふらだったが、研究会中に一つ思い着いた事だけ計算してすぐに寝た。水はたくさん飲んだ。

研究会二日目は今日であるが、はじめに銀河とか初期宇宙の密度ゆらぎなどとても大きなスケールの話。まあ、なんか難しそうだなあというところ。まだ、頭がそんなに働いていなかった。

次に、太陽表面のローカルダイナモの話。ミエシュさんの話し手も合ったけど、磁気プラントルがある程度大きいとローカルダイナモになりますよという話だけど、太陽の磁気プラントル数は1より小さいという問題。ふーむ。結局、基本的には拡散的に振る舞いつつ、たまにぎゅっとのばしたり、ぎゅっと押しつぶしたりして磁場がエネルギーを持つ事もあるという理解でいいのかなあ。

次は、地球ダイナモ、惑星ダイナモの話。地球ダイナモをやる上での最初の動機。MHD方程式の解として、地球の双極子磁場や磁場反転を解として持つ事を証明したいというのはいい動機だと思ったけど、このままエクマン数を下げて行くというのはやや「?」というところ。なにしろ地球の内部構造は観測できないので(太陽は実は結構できる)、すごいシミュレーションをしたところで、いままでより現実に近いシミュレーションになりましたという結果にはならないのだ。そこが地球ダイナモの難しいところという印象はなんとなくある。天文の研究(勉強?)をしている側からすると、なにか説明したいとか物理的に理解したい現象があって、それをシミュレーションするというのがあり得る姿勢だと思う。。とは言うものの、あんな細かい流れが実現できているのはアカデミックには面白い。

惑星ダイナモの話はめちゃくちゃ面白かった。特に、片方の半球のみから磁場が出るのとかなんだよ!と思った。

地球の磁場の対称性の話はすごい面白かったなあ。論文は読んだのだけれど本人に話を聞くとまただいぶ違う。この前の僕の研究でなにか理解できるかなと思ったけれど、ちょっと難しそうだった。もうちょっとぜひ研究を進めてもらって物理機構を明らかにしてほしい。

最後の乱流の話。よくきく話ではあるが、数式だけだと難しくてよくわからない。今回は物理的な説明があったのでかなり良かった。終わった後にいろいろ聞いたが、やはり難しいという感じ。

なぜかsolar-cの話が出て来たが、plan-Aをすぐにダイナモにつなげない方がいいというのは僕も同じ意見だった。plan-Aになったらインバージョンできるようになろう。

その後新幹線で、天文台の佐古君とおしゃべりしながら帰って来た。

金曜からアメリカ!!